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2009-08-10 更新
ローランド・エメリッヒ監督
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
11月21日(土)より丸の内ルーブルほか全国ロードショー!
2012年に人類は滅亡するという、古代マヤ文明の暦の予言を軸に、地球を襲う大災害と何とか生き残ろうと奮闘する人々の姿を描いた映画『2012』の世界初となる特別フッテージ映像が都内ホテルの会場でマスコミに向けて公開され、上映後にローランド・エメリッヒ監督が登壇し記者会見を開催した。
皆さん、今日は来ていただいてありがとうございます。世界初のフッテージ上映を楽しんでいただけましたか?
予言にはとても興味があります。世界の滅亡と言うのにも興味を持ちました。
現在、完成に向けてなおも製作途上にありますが、今回は1400~1500というこれまでにない数のエフェクト・ショットを使用しています。とにかく、様々な視覚効果には手を焼きました。
この映画のアイデアが浮かんだとき、地球滅亡の危機を知っている人と知らない人という二つのグループのドラマを描こうと思いました。世界の結末を知ったとき、政治家はそれを国民に知らせるか?と考えたとき、恐らく秘密にするのではないかと考えました。そうした人々の中にも、秘密にしておくことに道徳的な葛藤を覚える人もいるでしょう。そんな部分をドラマとして描きたかったんです。もう一つのグループ、事実を知らない人々の物語の主人公は、離婚経験のある作家です。彼は父親、そして夫として一度失敗しています。今回の事態を偶然知り、家族の絆をもう一度深めるセカンド・チャンスを与えられ、元妻と子供たちを救おうと勇気ある行動を起こすのです。
アイデアがまず生まれます。その後は、人物をどのように描いていくかが重要となります。キャラクターをきちんと描くことが大切なのです。キャラクターを信じないと良い映画は作れません。いつも俳優たちには自分の役を信じて欲しいとお願いしています。俳優たちはブルー・スクリーンの前で、どんなこともやれるような環境づくりを心がけています。現場はシリアスですが、笑いのある楽しい現場でもあるんです。
この日は、スペシャルゲストとして安めぐみが登場し、監督に花束を贈呈。この日、フッテージを観たという安は「本当に起きたらどうしよう?と思うくらい衝撃的でした」と感想を語り、監督に「地球はどうなっちゃうんですか?どんな結末なんですか?」と完成前にもかかわらず、いきなり物語の核心について尋ねた。これには監督も「それは、映画を観てもらうしかありませんよ」と苦笑しながら答えた。安は「もしも地球が滅亡すると分かったらどう過ごすか?」という質問に「仕事は辞めますね。世界遺産とかを見て回りたいし、結婚もしたいです。できることは全てしたいです」とコメントした。
予言は、本当に重要なものは何なのか?何をすべきか?何を助けたいのかということを教えてくれます。
『インデペンデンス・デイ』、『デイ・アフター・トゥモロー』などで驚愕の映像で多くの観客を魅了してきたローランド・エメリッヒがまたも驚異の映像を作り上げた。巨大な自然災害から必死に逃げまどう世界の人々の姿を描いており、そのリアルさは観ていて口をあんぐりあけてしまうほど。完成する秋の公開を楽しみに待ちたい!
(文・写真:Sachiko Fukuzumi)