2021-03-12 更新
佐古忠彦監督
『米軍が最も恐れた男 その名は、カメジロー』2部作で注目を集めた佐古忠彦監督が、知られざる沖縄戦中史に挑んだ最新作、『生きろ 島田叡-戦中最後の沖縄県知事』が3月6日(土)、沖縄:桜坂劇場にて先行公開され、前2作に続く大ヒットスタートを切った。
那覇・桜坂劇場では、初回11時20分の開演2時間半前から行列が出来始めた。コロナ感染対策で定員を半分の160席にしていたが、開演30分前には満席に。続く2回目14時40分の上映も満席で、整理券を受け取れなかった人が残念そうに次々と劇場を後にするという、連続満席の大ヒットスタートとなった。
2月末には沖縄に入り、現地マスコミの取材を精力的にこなしていた佐古監督は、初日すべての回の上映後に舞台挨拶に立ち、『コロナ感染もあり、初日にどのくらいの方に来ていただけるか、沖縄の方にどう響くのか、とても気になって昨夜はよく眠れなかった。でも、上映後に起こった拍手を聞いて、この映画を作ってよかったと思いました。戦時中の沖縄で何が起こったのかを描いていますが、今にも続く話でもあるし、国の在り方を問うテーマでもあって、本土の多くの人にも観ていただいて、いろいろなことを感じてほしいです』と語った。
観客層は50代、60代の男女が中心で、中には親子連れや、学生の姿もあった。映画を観た人は、「佐古監督の積み上げていく語り口に圧倒されました」「今までよく知らなかった島田叡という人の人生が、ズシンとくる感じで伝わってきた。リーダーのメッセージ、言葉がとても重いものだということを改めて思いました」「小椋 佳さんの歌が映画のテーマに合っていて、胸に響きました」などの感想を話していた。
上映劇場の桜坂劇場の関係者は、「『カメジロー』の時を久々に思い出すようなお客様の熱気を感じました。コロナ禍に入って以降、お客様にいらっしゃっていただくことがなかなか難しい中、またこのようにたくさんのお客様にご来場いただけて感動しています。スタッフも久々にたくさんのお客様に出会え、生き生きと働いています。少なくとも5月までは上映を続け、一人でも多くの沖縄県民に観てほしいと思います」と語っていた。
本作は、引き続き3月20日(土)から渋谷・ユーロスペースにて上映開始。以降全国で順次公開される。
(オフィシャル素材提供)
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