2010-12-09 更新
原題:WALL STREET:MONEY NEVER SLEEPS
イントロダクション
世界の金融マーケットの中心地ニューヨークを舞台に、非情なマネー・ゲームの行方を描いた『ウォール街』(1987)。巨匠オリバー・ストーンが放ったこの問題作は、力強くも奥深いヒューマン・ドラマとして世界的な絶賛を博した。
その待望の続編『ウォール・ストリート』で描かれるのは、もはやカリスマ投資家ゴードン・ゲッコーが支配していた世界ではない。すっかり過去の人となった彼は、妻と娘に見放され、すべてを失っていた。一方、ある目的を胸に秘め、彼に接近する青年ジェイコブ・ムーア。世代の異なるふたりの人生観と選択を鋭く対比させて人間の<欲望>という本質に肉薄しつつ、現代を生きる若者の苦難と成長をスリリングに描き出した本作は、同時に、未来を模索する若者に向けて<夢への挑戦>というテーマを提示する共感度の高いドラマに仕上がった。
前作でオスカー像を射止めた名優マイケル・ダグラスと、2度のアカデミー監督賞に輝くストーン監督の最強タッグが完全復活。若手トップスターとして今最も脚光を浴びている『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』のシャイア・ラブーフ、『17歳の肖像』でアカデミー主演女優賞候補に名を連ねた新星キャリー・マリガンが披露するフレッシュな等身大の演技も見逃せない。
ストーリー
若き投資家ジェイコブ(シャイア・ラブーフ)の順風満帆の人生は、たった一日で崩壊した。彼が勤める会社が突然の経営破綻に追い込まれ、父親のように慕っていた上司は自殺。ジェイコブ自身も資産を失ってしまったのだ。巨大マネーを動かす強欲な男ブレトン(ジョシュ・ブローリン)が黒幕だと知ったジェイコブは復讐を誓い、最愛の婚約者ウィニー(キャリー・マリガン)の父親である元カリスマ投資家ゲッコー(マイケル・ダグラス)に接近する。断絶状態の娘との仲を取り持つことと引き替えに、刑務所を出たばかりのゲッコーを復讐計画に利用することがジェイコブの狙いだった。
本能の赴くままに<欲望>を追求し、卓越した頭脳とあらゆる手段で復活を目論むゲッコーと、決して一筋縄ではいかないその男を操ろうとするジェイコブ。二人の人生をかけた最高に過激なゲームが、遂に幕を開ける!
(2010年、アメリカ、上映時間:133分)
キャスト&スタッフ
監督:オリバー・ストーン
出演:マイケル・ダグラス、シャイア・ラブーフ、ジョシュ・ブローリン、キャリー・マリガン、スーザン・サランドン、フランク・ランジェラほか
配給
20世紀フォックス映画
2月4日(金)、TOHOシネマズ 日劇他 全国ロードショー
オフィシャルサイト
http://movies.foxjapan.com/wallstreet/
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