2010-06-13 更新
ルイーズ・ブルゴワン、リュック・ベッソン監督
配給:アスミックエース
7月3日(土)より丸の内ピカデリーほか全国ロードショー
http://adele.asmik-ace.co.jp/
映画『アデル/ファラオと復活の秘薬』来日記者会見が都内ホテルで行われ、主演のルイーズ・ブルゴワン、リュック・ベッソン監督が登壇し、特別ゲストとしてタレントのほしのあきが登場した。
二人は当初4月19、20日に来日プロモーションを予定していたが、アイスランドの火山噴火による欧州航空機関の停止でやむを得ずキャンペーンを延期、今回無事にそろっての来日が実現した。ルイーズは初来日。
同作は、フランスの人気コミック・シリーズが原作。20世紀初頭のフランスを舞台に、ベストセラー作家で冒険家のアデル(ブルゴワン)が、妹の命を救うためにエジプト王家に伝わる秘薬「復活の秘薬」を求めて冒険を繰り広げるファンタジー・アドベンチャー。
ルイーズ・ブルゴワン: ミナサン、コンニチハ! アリガトウゴザイマス! オイシイ、デスカ?(と、覚えたての日本語を披露。)
リュック・ベッソン監督: 私は30年くらい前から日本に来ていますが、彼女の方が日本語が上手だね。お寿司の名前も彼女のほうがよく知っているよ。
リュック・ベッソン監督: 今の世の中は経済危機もあって暗くなっているから、アーティストとしてどういう映画を撮ればいいかを考えた時、楽しくて軽やかな映画がいいんじゃないかと思い、本作を撮ったんだ。日本の観客はフランス文化にも通じているし、1900年代初頭の美しいパリの風景を忠実に再現してるので、日本の方の反応を楽しみにしているよ。
ルイーズ・ブルゴワン: まずは、主演に選んでいただいたことに驚いたわ。監督は、撮影では厳しかったけど、常にカメラの後ろにいる距離感で、とても良い関係だったの。
リュック・ベッソン監督: ルイーズは、若いけど才能ある女優。彼女がいることでフランスは今後良くなると思うし、日本に彼女を紹介できて光栄だよ。
ルイーズ・ブルゴワン: (日本語で)アリガトウ。
リュック・ベッソン監督: 原作は9巻あるので、観客に喜んでもらえたら考えてもいいかな。ルイーズはやる気満々みたいだね。
ルイーズ・ブルゴワン: (日本語で力強く)ハイ!
リュック・ベッソン監督: 全部だよ(笑)。若いときは技術的なトラブルを解決するのに一生懸命だったけれど、監督になって30年もたつので、自由に撮れるようになったと思う。今回も撮影していて、喜びと幸せを感じていたよ。フランス語での撮影だったから余計楽しかった。
劇中、ルイーズがいろんな仮装をするんだけれど、特にルイーズが特殊メイクで太った料理人に変装するシーンでは、彼女がお相撲さんみたいになるんだ。体中にいろんなものを貼り付けたり、スカートの中にもクッションをいっぱい詰めたので、その時はスタッフに「ルイーズのおしりを触ってもいいよ」と言ったんだ。私も触ったよ(笑)。
ルイーズ・ブルゴワン: 9回も仮装したの。2日間の撮影だったけれど、とても楽しかった。女優として豊かな経験をさせていただいたわ。勇気があって無謀で、男性がやるようなヒーローを演じることができてうれしい。特にお気に入りの衣装は、アデルのシンボルともいえるグリーンのコートよ。当時の古い生地を使って、当時の職人さんが作ってくれたの。
会見後に、特別ゲストとして、本作の“宣伝ミューズ”となったほしのあきが花束を持って登壇し、「本作の宣伝を頑張ります」という所信表明を行った。そして、ベッソン監督に「監督はヒロインをとっても魅力的に撮る監督で、素晴らしいです! 次回作に私もぜひ使ってください」と熱烈に出演交渉をアピールしたが、「では、『不思議の国のアデル』にしようか。私はうさぎ役をするよ」とさらりと交わされてしまった。
フランスの巨匠・リュック・ベッソン監督が見出し、新たなミューズとなったルイーズは、本国フランスではテレビのお天気お姉さんとして注目され、08年にスクリーン・デビューしたばかりの新進女優。映画『La Fille de Monaco』(原題)では第34回セザール賞有望若手女優にノミネートされた経験もある。
気さくな素顔を見せるチャーミングな女性。今回は、タフでキュートなヒロインを熱演。今後の活躍が注目される。
(文・写真:Sachiko Fukuzumi)