2016-04-09 更新
野村萬斎、宮迫博之、安田章大、杉咲 花、木村文乃、高畑淳子
古沢良太、金子修介監督
配給:東映
4月29日(金) 全国ロードショー
© 2016「スキャナー」製作委員会
『探偵はBARにいる』シリーズ、『リーガルハイ』シリーズなど、今や稀代のヒットメーカーとなった人気脚本家・古沢良太が書き下ろした、予測不能な異色の謎解きミステリー『スキャナー 記憶のカケラをよむ男』。
主演は、初めて“平成の男”に初挑戦する狂言師・野村萬斎。残留思念<物や場所に残った人間の記憶や感情など>を読むことができる特殊能力を持つがために、芸人になるものの、その能力のために人間嫌いとなった、超ネガティブ男・仙石和彦を熱演している。
この度、本作の完成を祝し、完成披露舞台挨拶が行われた。野村萬斎、宮迫博之、安田章大、杉咲 花、木村文乃、高畑淳子と豪華キャスト陣に加え、映画のオリジナル脚本を書き上げた古沢良太、メガホンをとった金子修介監督が登壇した。
満席となった客席を前に、感無量の表情をみせる萬斎。本作で演じた一風変わったキャラクターや現代劇に初挑戦したことについて熱く語り、トークでは他のキャストも交え、共演者のみぞ知る、萬斎の意外な素顔も明らかになった。中でも宮迫、安田の関西弁の突っ込みには、タジタジの様子の萬斎。そして、杉咲や木村、高畑も現場を振り返り、本作への自信も見せた。
舞台上には、萬斎演じる仙石の特殊能力“スキャン”する手をイメージし、高さ約3メートルの超巨大“スキャナー”ハンドが飾られ、最後、MCからの掛け声に、「スキャナー!!」と答える観客の歓声とともに会場は一体となり、イベントは盛大に幕を閉じた。
=トーク詳細=
MC: お一人ずつ完成披露を迎え、お客様を前にしたお気持ちと共にご挨拶をお願いします。始めに、残留思念を読み取ることができる超能力者で、人間嫌いの超ネガティブ男・仙石和彦を演じられました野村萬斎さんお願いします。
野村萬斎: ようこそおいでくださいました。これから皆さんには面白いものを観ていただきます。オリジナル作品で、すごい展開になっておりますので、ぜひ観終った後はSNSでよかったと呟いていただけたらと思います。
MC: 続きまして、仙石の元・相方で、売れないお笑い芸人丸山竜司を演じられました宮迫博之さんお願いします。
宮迫博之: どうも、宮迫です! 皆さん、関ジャニ∞のファンでしょうけど(笑)、最後まで息もつかない展開なので、お楽しみください!!
MC: 事件捜査に闘志を燃やすエリート刑事・佐々部悟を演じられました安田章大さんお願いします。
安田章大: (宮迫の自己紹介ネタ風に)安田です!
宮迫博之: それやっただけで、こんなに観客から悲鳴が上がるなんて……。
安田章大: 今日はありがとうございます。ずっとドキドキハラハラしっぱなしの作品です。早く観ていただきたいので、このへんで挨拶終わらせます!
MC: 続きまして、マイティーズの2人に事件の捜査を依頼する女子高生・秋山亜美を演じられました杉咲 花さん、お願いします。
杉咲 花: (宮迫の自己紹介ネタ風に)杉咲です!……すいません(笑)。今日観ていただいて、皆さんがどんなふうに思っていただけるのか楽しみです!
MC: 亜美のピアノの先生で、マイティーズの特殊能力を信じ続ける沢村雪絵を演じられました木村文乃さんお願いします。
木村文乃: ……(宮迫の自己紹介ネタは)やらないですよ(笑)! 今日一日天気も良く、よい一日だったので、最後この作品でしめていただけたら嬉しいです。
MC: 雪絵の同僚の音楽教師・伊藤 忍を演じられましたちすんさんお願いします。
ちすん: こんなにたくさんのお客さんの前で緊張しています! 今日やっと皆さんに観ていただけるの嬉しいです。最後まで楽しんでください。
MC: 続きまして、マイティーズが所属していた芸能事務所の女社長・峠久美子を演じられました高畑淳子さんお願いします。
高畑淳子: (宮迫のネタ風に)高畑です! 去年暑い中での撮影でした。今日お披露目できるのは、本当に嬉しいです。“記憶”って面白いなって作品です。ちなみに事務所のシーンで私の若い頃の写真があるので、ぜひチェックしてみてください(笑)。
MC: 本作のメガホンをとった金子修介監督お願いします。
金子修介監督: 素敵なキャストに恵まれました。つまらなかったら、私のせいです(笑)。面白かったら皆さんのおかげです。ぜひ楽しんでください。
MC: 最後に、脚本を担当されました古沢良太さんお願いします。
古沢良太: 今日はありがとうございます。オリジナル映画は近年作られることが少ないので、この脚本がこんな素晴らしい作品に仕上げていただき嬉しいです。つまらなかったら僕のせいです。最後まで楽しんでください!
MC: それでは、私より質問させていただきます。“記憶”というものをテーマに、萬斎さんのあて書きで脚本を執筆されたということですが、古沢さんはどのように脚本をつくりあげていったのでしょうか。
古沢良太: もともと萬斎さんで何かという話があったので飛びつきました。変わっている方なのかなって思っていたのですが、実際会ったら、思っていたよりも変わっている方でした(笑)。その変わっているところをもっと知ってもらうため、たくさんの人に観ていただけるよう作った作品です(笑)。
MC: 萬斎さんは、本作で現代劇には初挑戦ということでしたが、一風変わった仙石というキャラクターを演じてみていかがでしたか。
野村萬斎: プロのお笑い芸人の方とご一緒できるなんて一生の思い出です。普段、いい姿勢でいることが多いので、真逆の役が新鮮でした。そういうところも含めて面白いので、楽しんでいただけると思います。
MC: 木村さん演じる雪絵との恋愛とも取れるような切ないやりとりもあったかと思いますが、いかがでしたか?
野村萬斎: 幸せでした……。狂言の世界は男性ばかりなので、本当に今回ありがとうという気持ちでいっぱいです。
MC: 宮迫さん、安田さん、杉咲さん、木村さんは萬斎さんと共演されていかがでしたでしょうか?
宮迫博之: 変わった方です(笑)。初対面で「漫才(まんざい)やるんだ、僕は萬斎(まんさい)」なんておっしゃったので、意外でした。2人の言い合いのシーンでは、思わず声が張ってしまうそうで注意されていたんですが、そんな注意されることあるんだってなんか面白かったです。
MC: 安田さんは?
安田章大: クランクインの時は怖い人の印象が強かったのですが、その後の撮影でフランクに声を掛けてくださって、優しいって思いました。
宮迫博之: ギャップがあるんですよね!
安田章大: やっぱり狂言の方だから少し……ね!
野村萬斎: よくそう思われます。って両サイド(宮迫、安田)から関西弁で突っ込まれてタジタジです(笑)。
MC: 杉咲さんは?
杉咲 花: ……あの、萬斎さんがハンバーガー食べてて、食べるんだって思いました。
野村萬斎: 一応、現代人なので……(笑)。
MC: 木村さんは?
木村文乃: 寡黙な印象だったのですが、虫眼鏡を持った少年のような方でした。関心を持つ姿がキラキラしていて、可愛らしい方だなって……。
MC: ……だそうですが、萬斎さん!
野村萬斎: 撮影現場でも、そう言われてキュンとしました。
宮迫博之: 僕、虫が嫌いなんですけど、木村さんが森の中での撮影中、平気でデカイ虫を手で掴んでて、その瞬間、この人イヤって思いました(笑)。
MC: 高畑さん、ちすんさん、金子監督は、萬斎さんと宮迫さんは劇中で、マイティーズというお笑いコンビを組んでいる設定でしたが、二人のコンビ感がいかがでしたでしょうか?
高畑淳子: 水と油のような二人がよく合わさったなって思いました。お笑いコントも……今、いかがですか?
宮迫博之: さすがに、急には無理です……!!
高畑淳子: とにかく絶妙の組み合わせです!
MC: ちすんさん、いかがでしたか?
ちすん: タイプが全然違うお二人なのですが、出来上がった作品を観て、いい意味でおかしなコンビでした!
MC: 監督はいかがでした?
金子修介監督: 何年もコンビを組んでいるって感じます。それぞれお互いの実力を引き出し合っていて、いいコンビです。
MC: 仙石は残留思念を読みとる特殊能力を持っていましたが、安田さん、杉咲さん、木村さん、宮迫さん、萬斎さんはどんな特殊能力が欲しいですか?
安田章大: だいたい皆さん同じだと思うのですが、エラ呼吸できるようになりたいです。
宮迫博之: 思ったことないわ!
安田章大: ダイビングが趣味なので。できたらいいなぁって思ってます。
MC: 杉咲さんは?
杉咲 花: 宮迫さんを現場でよく驚かしていたので……。
宮迫博之: ビビりなのでしんどかったですよ……。
杉咲 花: もっと驚かせるように透明になりたいです。
宮迫博之: これ以上驚かされたら、死んじゃう(笑)。
MC: 木村さんは?
木村文乃: ガメラが好きなんですけれども、特に『ガメラ3 邪神覚醒』が大好きで。その時代に戻って、撮影現場に入りたいです。未だに赤貝をみると邪神(イリス)って思っちゃいます……。
MC: 宮迫さんは?
宮迫博之: 僕はもう能力持っているんです。
MC: どんな能力ですか?
宮迫博之: 家の玄関の扉を開けたら、その日の嫁の機嫌がわかります(笑)。気を感じるんでしょうね……9割の確率で当たります。なので、他の能力はいらないです(笑)。
MC: 萬斎さんは?
野村萬斎: 伝統に携わっているので、先祖代々伝わる作品は大もとの方はどんな想いで作られたのか知りたいですね。その時代によって、いろんな解釈が加わっていると思うので。
MC: 最後に皆さんを代表して萬斎さんよりメッセージを頂きまして、舞台挨拶を終了させていただきます。
野村萬斎: 今日は本当にありがとうございました。古沢さん、監督がおっしゃっていたように、素晴らしいキャストが揃いました。笑えるところもあり、サスペンスもロマンスもあり、自分の才能とどう向き合うのかを描いています。深みのある作品なので、何度観ても楽しめる作品です! ぜひ二度三度と言わず、四度、五度でも楽しんでいただけたらと思います。
(オフィシャル素材提供)
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