2016-03-30 更新
ブルボンヌ
配給:ビターズ・エンド
ヒューマントラストシネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMA他 大ヒット上映中!
ヒューマントラストシネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほかにて大ヒット公開中の『マジカル・ガール』。大ヒットを記念して、パンフレットに原稿も寄稿したほど本作に惚れ込んだ女装パフォーマー・ライターのブルボンヌがトークショーに登壇、本作の魅力を解き明かした!
★すべてが予想外の、完璧に計算されたストーリーに感服!
劇中挿入歌である長山洋子のデビュー曲「春はSA-RA SA-RA」にのせて客席後方から踊りながら登場するブルボンヌに会場内は爆笑。
ブルボンヌ:「今日は、スペインの情熱性と作品のマジカル感が出るような衣装を着てきました~(笑)! 『マジカル・ガール』を観て感じたのは、とにかくすべてが予想外で完璧に計算されたストーリーだということ。そして、なにより終わり方が美しい。冒頭とラストが対になっているところにしびれましたね」。
★2組の魔女とそれに巻き込まれていく男性をみせる構成が秀逸!
ブルボンヌ:「タイトルがある種、物語のキーになっていますよね。“魔法少女”というと、少女のアリシアをイメージしがちだけど、本当は謎の人妻バルバラなんです。彼女は冒頭に少女として登場しますよね。小さな魔法少女の行き先は、魔女だったんですよ。アリシアの父・ルイスとバルバラの元教師・ダミアンは、まさにそんな魔法少女と魔女に操られていくんです。でも、アリシアも相当あざとい。余命いくばくもないとはいえ、鍵付きの日記帳の鍵をわざと忘れて願いごとを書いたり、ラジオでお父さんにメッセージを送ろうとしていたり……。“人生残り少ないんだからやりたいことをしたい!”と、一見けなげだけど、すでに“魔女の芽”を持っている。それが、強大な魔女(バルバラ)を動かすことになるんですよね。ダミアンが悪魔の子と同じ名前なのも皮肉ですよね(笑)。そうした2組の魔女と、それに巻き込まれていく男性を見せる構成は、本当に素晴らしいと思いますね」。
★アリシアとバルバラに「魔性子(マショコ)オブ・ザ・イヤー」を与えたい!
ブルボンヌ:「私は、昔から魔女が大好きなんです。悪者の魔女って、よくよく考えると非常に自分に正直なんですよね。“女とはこうあるべき”という考え方を打ち破る象徴だと思うんです。昔、まだ若い頃にゲイバーのママに「魔性子(マショコ)」という言葉を教えてもらったことがあるんです。それは、自覚的に男性を虜にしてどんどんGETしちゃう子のことではなくて、そうでもないと見せかけて男性を操るのが上手い子のことを指すんですけどね。男性に“この子には、本当に自分がいないとだめだ”と思わせるのが上手くて、それを無自覚にできる子が“魔性子(マショコ)”なんです。バルバラは、まさに“魔性子(マショコ)”ですね。“魔性子(マショコ)オブ・ザ・イヤー”を与えたいくらい。アリシアは、ジュニア部門に堂々輝くでしょうね(笑)」。
★私もいつか出演したい! 今後が楽しみなカルロス・ベルムト監督!
ブルボンヌ:「これが劇場デビュー作なんですよね。次回作は、ちあきなおみの曲をモチーフにしていると聞きましたけど、2丁目で彼女の曲を好きな人は山ほどいるんです(笑)。スペイン人でちあきなおみの曲をカラオケで歌えるなんて、相当興味深いですよね。ぜひ、次に来日する際には私のお店に寄ってもらいたいな。本当に素晴らしい期待の監督ですよね。私も、監督の4~5作目くらいに、大事な役で出演したいですね」。
帰り際も、同じく踊りながら退出。終始場内を沸かせた爆笑のトークイベントとなった。
(オフィシャル素材提供)
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