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2016-03-13 更新
神木隆之介、門脇 麦、古川雄輝、古館寛治、前川知大(原作者)、入江 悠監督
配給:KADOKAWA
2016年4月23日 角川シネマ新宿ほか 全国ロードショー
© 2015「太陽」製作委員会
劇団イキウメによる舞台を映画化した『太陽』の完成披露試写会が都内で行われ、W主演を務めた神木隆之介と門脇 麦、共演の古川雄輝、古館寛治、原作者で映画の脚本にも参加している前川知大と入江 悠監督が舞台挨拶に登壇した。
本作は、原作者の前川が主宰する「劇団イキウメ」が上演した人気舞台を、入江監督が映画化。ウイルスで人類の大半が命を落とし、日光の下で生きられなくなった新人類“ノクス”と旧人類“キュリオ”に分かれた世界で、自分たちの生きる道を探して葛藤する若者たちの姿を描く。
会場は若い女性ファンで超満員。神木、古川らが登場すると、割れんばかりの声援に包まれ、悲鳴のような黄色い歓声が上がった。
真冬の撮影はかなり過酷だったようで、神木は撮影中の苦労を尋ねられると「すっごく寒かったです!」と即答。「特に、古川くんとのシーンはダムの近くの水辺で撮影していたのですが、本当に寒かったです!」と訴えた。
古川は、太陽の下では生きられず、夜しか行動できない新人類のノクスを演じているため、「夜の6時から日の出まで撮影で、日が出ている時間は起きていない生活で……」と昼夜逆転の日々に苦しめられたと苦労を明かした。
門脇は、寒さのうえに短期の撮影で、「睡眠不足も重なった」と明かし、「そうなると人間、食欲が増すようで、生命の危機を感じて食べ続けて……。完成した映画を観たらコロコロでびっくりしました」とエピソードを披露した。
一方、門脇と親子役を演じた古館は、入江監督に対して「疲れていても監督は納得しないとOKを出さない。僕は体が丈夫じゃないのに、こんなに体動かしたのは何年ぶりだよ、と思っていても『もう1回』と言われて、死を思い浮かべました」と恨み節。会場を笑わせた。
人気舞台の映画化という難題にチャレンジした入江監督は、前川の戯曲を「10年に1本という作品」と語り、「僕自身が抱えていたテーマ、いまの世界における普遍的なテーマが入っていた。プロデューサーに話を聞いて、『ぜひやりたい!』と言い、3年かけて出来ました!」と自信たっぷりにアピール。
最後に神木は「ひとりひとり、別の観点で見られて、自分の中でゆっくり育っていく作品です」とアピール。門脇も「観終わって苦しい気持ちになるかもしれないけど、持ち帰って、じっくり感じてください」とメッセージした。
(取材・文・写真:Sachiko Fukuzumi)
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